自宅の建て替えや新築工事で、仮住まいでの「おすすめネット回線・Wi-Fiサービス」と「失敗しないWi-Fiの選び方」を紹介します。
「仮住まいでWi-Fiを使いたいけど、何から始めればいいかわからない」「短期間だと違約金がかかる?」「今の自宅のネット回線はどうしたらいい?」「モバイルWi-Fiで容量は足りる?」など不安になりますよね。
実際にあった仮住まい中のWi-Fiトラブルや注意点からWi-Fi使用方法をまとめました。ストレスのないネット環境で、仮住まい生活を快適に過ごしましょう。
「仮住まい」ならモバイルルーターがおすすめ!
「仮住まい」でネットを使う【3つの方法】とメリット・デメリット
モバイルルーター(ポケットWi-FiやモバイルWi-Fi)をレンタル契約して使う方法です。
仮住まいでネットを利用するには以下3つの方法があります。
- モバイルルーターを利用する
- ホームルーターを利用する
- 光回線を利用する
それぞれのメリット・デメリットは以下の通り。
メリット
デメリット
メリット
デメリット
メリット
デメリット
「仮住まい」ならモバイルルーターがおすすめな理由
この中で、仮住まい(1年以内の賃貸契約)なら最低契約期間と解約金がないモバイルルーター(ポケットWi-Fi)がおすすめです。
- 月々かかる料金が3000円からで安い
- 工事が不要で届いたらすぐに使える
- 契約期間に制限がなく、違約金・解約金が不要
- 最大100GBも使えるからデータ量は問題なし
ホームルーターや光回線は2~3年程度の契約期間が定められています。もし、この契約期間内に解約すると2-3万円の違約金・解約金がかかります。
仮住まいは短期間(数か月~1年程度)で引っ越すため、短期間のネット契約目的のため、違約金・解約金はネックになります。
それに比べ、モバイルルーター(ポケットWi-Fi)は契約期間に縛り(制限)がなく、違約金・解約金が不要なサービスが多くあります。
「仮住まい」モバイルルーターでデータ量は足りる?100GBあればOK!
モバイルルーターだと最大で月間100GB(例:クラウドWiFi)のプランがあります。でも100GBで一ヵ月足りるの?無制限のホームルーターや光回線が良いのでは?と疑問に心配になる人も多いと思います。では実際に100GBだとどのくらいネットを利用できるのでしょうか?
100GBだと動画が160時間以上、音楽は25,000曲。月間での利用であれば十分ではないでしょうか?在宅勤務などでネットを常に利用する場合などには向きませんが、通常の生活レベルであれば絶対に十分です!
モバイルルーターは工事不要なので簡単に使い始められます。 ただ、家族の人数が多い場合や、オンラインゲームをする場合は容量と速度が不足する可能性がありますので、光回線やホームルーターも検討するのがおすすめです。
100GBでは足りるか心配・・・、もっとたくさん動画が見たい!という人は楽天モバイルのデータ無制限のプランもおすすめです。仮住まいで「楽天モバイル」を利用するメリット・デメリットはこちらで解説しています。
「仮住まい」で使える【モバイルWi-Fi 3選】費用・データ量・解約タイミングも重要
仮住まい生活ならモバイルルーターがおすすめです。そんなモバイルルーターの中で一番おすすめなのは月額費用が約3000円台で月々100GB利用できるクラウドWiFiが一番おすすめです。料金・解約スピード・サービスの3点で仮住まいでの利用で一番バランスが良いです。もちろん契約期間に制限はなく、いつ解約しても違約金はかかりません。また、縛りなしにするためのオプション費用も不要です。
仮住まいで短期間(3ヶ月・6ヶ月)だけレンタルする場合はAIR-WiFiの方が総費用が数百円だけ安いですが、15日までの解約手続きで当月末解約できるスピードと、解約がマイページからできる手軽さが1位の理由です。
契約期間が半年以上になる場合はAIR-WiFiも選択肢としてアリ。旧モデルのWiFiルーターであれば月額3,608円(100GB)で利用できます。解約申請から実際に解約されるまで1ヶ月かかりますが、事前に仮住まいが終わるタイミングが決まっていれば問題ありません。
サービス | 契約期間 | 事務手数料 (初月のみ) | 返却手数料 | 月額料金 | 通信制限 | 通信速度 | 最大同時 接続数 | 解約方法 | |
クラウドWiFi | なし | 3800円 | 送料のみ (約600円) | 2,580円 2,980円 3,718円 | 20GB 50GB 100GB | 上り50Mbps 下り150Mbps | 最大 10台 | マイページから連絡。当月15日までの申請で当月末解約 | ドコモ・au・ソフトバンクの大手3キャリアで最適な回線を自動選択して接続 |
なし | 3300円 | 送料のみ (約600円) | 3,278円〜 縛りなしオプション(+330円) | 100GB | 上り50Mbps 下り150Mbps | 最大 10台 | 問い合わせフォームから連絡。当月末までの申請で翌月末解約 | ドコモ・au・ソフトバンクの大手3キャリアが利用できる | |
縛りなしWi-Fi | なし | 3300円 | 送料のみ (約600円) | 2,178円 3,278円 4,103円 4,818円 | 10GB 30GB 60GB 90GB | 上り50Mbps 下り150Mbps | 最大 10台 | マイページから連絡。当月25日までの申請で当月末解約 | Softbank・ Wimaxで利用できる |
クラウドWiFiは他のサービスと違い、クラウドSIMというシステムを採用しています。そのため、最適な回線が選択され通信速度も安心です。
おすすめNo.1 クラウドWiFiを実際に使ってみた【実機・通信速度レビュー】
おすすめNo.1のクラウドWiFiを実際に使ってみたので実機と通信速度をレビューします。
クラウドWiFiの【Cloud CIM Router U3】実機レビュー
実際に使ってみたのは100GBプランで利用される【Cloud CIM Router U3】です。
箱に入って郵送されてきました。充電用ケーブルが同梱されています。コンセントプラグは入っていません。
何よりも驚いたのはそのサイズ。薄さ1cmと軽さ220gの超軽量モデル。ポケットWiFiは持ち運び前提のため、
充電はタイプCのみ。タイプAやマイクロUSBは差せませんが、最近はタイプCが増えてきているので便利です。
表示は電波状況・電池残量・WiFiONの3種類のみ。簡易的な表示ですが、デジタル画面より電池消費が少なくてOKです。
クラウドWiFiの通信速度を実際に測定してみた。
クラウドWi-Fiの通信速度は公式インスタグラムで実際の写真が公開されています。
以下は一部を抜粋します。動画視聴に必要と言われる通信速度は5~20Mbpsのため屋内・屋外のどちらでも十分な通信速度がでています!
場所 | 通信速度 |
---|---|
博多空港 | 32 Mbps |
富士山 | 42 Mbps |
新宿駅 | 33 Mbps |
西新宿 | 23 Mbps |
西早稲田駅 | 18 Mbps |
銀一丁目駅 | 30 Mbps |
勝浦 | 19 Mbps |
では実際に通信速度を計るとどのくらいなのか。スピードテストの結果がこちら。
午前中と夕方の2回測定しました。どちらも動画視聴に必要と言われる通信速度は5~20Mbpsは十分に満たしており、日常生活では全く問題ありませんでした。
(利用状況や同時接続数、使用している住宅環境により通信速度は変化します。通信速度を保証するものではありません。)
「仮住まい」でネット・Wi-Fiを使うには、何から始めたらいい?【確認】
そもそもインターネットはネット回線や通信方式なども含めた言い方。よく聞く「Wi-Fi」とは、パソコンやスマホなどのネットワーク対応端末を、無線で接続することをいいます。ケーブルを繋がなくても使えるので、別の部屋にいてもインターネットを使うことができます。また、スマホ、PC、タブレット、ゲーム機など複数の端末をつなげることが可能になります。
「仮住まい」のインターネット環境を確認
まずは仮住まい先のインターネット環境がどうなっているのか確認しましょう。仮住まい先が賃貸の場合、大きく分けると4つのパターンあります。
- Wi-Fi完備物件
- インターネット完備物件
- インターネット対応物件
- インターネット環境がない物件
①Wi-Fi完備物件
既にWi-Fiルーターが装備されている物件で、入居後すぐにWi-Fiでネットを利用することができる。
②インターネット完備物件
インターネット回線が引き込まれている物件で、有線LANでネットが使えるようになっています。「Wi-Fiルーター」を自分で用意することで、Wi-Fiでネットを利用することができるようになります。
③インターネット対応物件
マンション共用部まではインターネット回線が引き込まれている物件です。光回線でネットを使うためには、部屋に回線を引き込む工事をする必要があります。回線業者によって対応するプロバイダが違うため、確認してプロバイダと契約します。回線工事後、「Wi-Fiルーター」を用意することで、Wi-Fiでネットを利用することができるようになります。
④インターネット環境がない物件
光回線でネットを使うためには、自分で回線会社やプロバイダとの契約をして、インターネット回線を引き込む必要がある物件です。回線会社から「Wi-Fiルーター」をレンタルできることが多いです。上記はマンションのケースですが、仮住まい先が戸建ての場合も同様に準備が必要になります。仮住まい先が決まったら、まずはインターネット環境とWi-Fi有無を管理会社や貸主に確認してみてください。
もし管理会社や貸主に確認してもわからない場合は、NTTフレッツ光(東日本or西日本)のホームページ「お申し込みは提供エリアの確認」から提供状況を確認することもできます。
現在の回線はどうしたらいい?
建て替えやリフォームなどで数か月間だけ現在の住まいを離れる場合、今契約しているインターネット回線とWi-Fiの休止や移転ができるのか、気になる点ですよね。休止や移転の注意点も一緒に確認していきましょう。
①休止
契約している回線やプロバイダにもよりますが、光ネットの契約を一時的に止めることも可能です。休止するための条件として、複数年契約をしていないこと・複数年契約の場合は1回目の更新日以降などの縛りがあります。
ホームページや電話で確認できるので、休止できる条件に該当するか確認しましょう。休止する場合、「一時中断事務手数料」や「一時中断月額基本料」がかかりますので、この点も注意しましょう。仮住まい先が「Wi-Fi完備マンション」「インターネット完備マンション」であれば、休止して仮住まい先では別回線を使うのがおすすめです。
②移転
契約している光回線や仮住まいの場所によっては、インターネットの移転が可能です。現在のお住まいと仮住まい先が近所であれば、光回線提供エリア内で移転できることがほとんどです。移転先の仮住まいのネット環境によっては、手続きから時間がかかる場合があります。
マンションは2~4週間、戸建ては1~2か月が目安です。仮住まい先が決まったらすぐに手続きしましょう。移転するにあたり「移転工事費」がかかるので、金額を確認して手続きしましょう。「インターネット対応マンション」「インターネット環境がないマンション」に引っ越す場合は、早めに行動できるといいですね。
③解約
休止や移転が難しい場合は、現在の住まいの回線はそのままにして、仮住まいに新しい回線を導入するのがおすすめです。仮住まい先で契約した新しい回線を、現在の住まいに移転する予定であれば解約することも検討しましょう。
解約の場合は、解約金や初期費用を分割払いしているなど、支払いが必要な場合があります。まずは、契約中のインターネット回線・プロバイダとの契約書類で契約内容を確認し、どの方法が良いか比較してみてください。
通信機器の台数と使用量を確認
多くのWi-Fiサービスは、一定期間内にデータ通信量の上限を超えると、通信速度が制限されます。上限を超えたWi-Fiは、SNSの読み込みに時間がかかったり、動画が読み込めなくなるなど、ほとんど使い物になりません。
上限は超えていないのに、家族が同時に使うと読み込みが止まったり遅くなるなどもストレスですよね。どのくらい容量があれば快適に使えるのか、現在の契約回線速度や容量を確認してみてください。
①契約回線速度
現在の通信状況は、通信速度計測サイトで確認できます。1秒間にどのくらいのデータを量を転送できるかの単位で、数字が大きいほど速くなります。データのダウンロード(動画視聴やネットサーフィン等)する「下りの速度」と、データをアップロード(データ送信やyoutubeに動画をあげる等)する「上りの速度」があります。
ネット契約時に記載されている速度は、最大通信速度ですので、注意が必要です。光回線の場合、実際の通信速度はその3~6割程度と言われていますので、計測した通信速度より速い回線を選ぶほうが安心ですね。
②ひと月の使用容量
現在のWi-Fi容量で充分な場合は、現在契約中のWi-Fi容量を契約書等で確認しておきましょう。新規でWi-Fiを使う場合は、現在の使用量の合計を計算して、総使用量から容量を検討します。現在の総使用量より大きな容量のほうが安心して使用できます。
③スマホやパソコンなどの通信機器の台数
ゲーム機やスマート家電やIoT(アイオーティー)など、現在の住まいでWi-Fiを使用している機器は、スマートフォンとパソコンだけではないケースも多いです。Wi-Fiルーターは最大接続台数が決まっています。どのくらいの通信機器を使用しているのか、台数も把握したうえでWi-Fiを選んでいきたいですね。
「仮住まい」でWi-Fiを新たに使うときの選び方と注意点
仮住まい先だと数か月間の短期間しかWi-Fiを使わないというケースがほとんどです。
数か月間とはいえ、ストレスなくWi-Fiを使い、気持ちよく引っ越ししたいものです。 トラブルが起きないように気を付けたいポイントと、実際にあったトラブル事例を含めてご紹介します。
解約金と最低契約年数は必ずチェック
一般的にモバイルWi-Fiには、2-3年ほどの契約期間があり、契約更新月以外のタイミングで解約すると「解約違約金」が発生します。利用期間が短いほど、高額に設定されています。数千円~数万円ほどの高額な解約違約金が定められているケースもあるので、容量や月額使用料の比較だけで決定しないように注意しましょう。
もう一点、「最低契約年数」も要注意。一般的なWi-Fiレンタルは、最低契約年数や契約期間が定められています。最近では、契約期間が固定されない「縛りなし」Wi-Fiもあります。仮住まいのWi-Fi利用には、この縛りなしWi-Fiがおすすめですが、縛りなしWi-Fiの中にも最低契約期間が定められているものがあるので注意が必要です。
同時使用による速度低下
Wi-Fiは、接続している端末が増えれば増えるほど、1台当たりに割り当てられる力が減ります。1台のWi-Fiに1台接続して使うと全力が出ますが、1台のWi-Fiに2台接続すると力が半分になって速度が遅くなることをイメージです。
仮住まいで複数台の端末を接続する予定がある方は、Wi-Fiルーターの「最大接続台数」を確認しましょう。最大接続台数に対して接続する端末数に余裕があるほうが通信速度は遅くなりにくいです。現在保有している端末台数と比較し、余裕をもった最大接続数のWi-Fiルーターを選ぶと通信速度のストレスを感じることなく利用できるのでおすすめです。
実際にあったトラブル例
解約違約金や通信速度以外でも、仮住まいのWi-Fiでこんなことに困った。という実際のトラブルと対策をご紹介します。
〈トラブル例1〉モバイルWi-Fiを契約したが、部屋によってはWi-Fiの電波が入らない。
〈トラブル例2〉縛りなしのWi-Fiを契約したら、契約事務手数料がかかった
〈トラブル例3〉仮住まい先がWi-Fi完備マンションだと安心していたら、速度が遅くて使い物にならない
「仮住まい」ネット・WiFiの注意点・選び方【まとめ】
短期間とはいえ、ネット環境は仮住まい中の住みやすさを大きく左右するポイントです。Wi-Fiを使うには手続きをしなければなりません。今の契約を継続するのか、新しく契約を結び直すのかで対応が違うため、事前に確認が必要になります。
また、Wi-Fiの契約プランは、金額・データ容量・通信速度・縛りなど業者によって様々です。仮住まい先で快適にWi-Fiを使うために、ご自身の使用状況を把握したうえで、契約期間や縛りに注意ながら比較検討することが大切です。
仮住まい先のWi-Fi契約で失敗しないためにも、契約内容はよく読んで、自分にピッタリのものを通信環境を整えましょう。