家の建て替えやリフォームをすることになった方、新築の家や新しくなる設備を考えると、とても楽しみですね。住みながら建て替えはできませんから、まずは仮住まいを決めなくてはいけません。
仮住まいは短期で、賃貸物件に入居するというのが一般的です。これから引っ越しなどでかかる費用を考えると、あまり初期費用はかけたくありません。仮住まい先が決まったら、次は仮住まいへの引っ越しの準備です。仮住まいや引っ越しは初めてという方もいるのではないでしょうか?
引っ越し業者を決め荷造りをします。その際、家にあるすべての荷物を持っていきますか?実は、仮住まいに持っていく荷物を減らすことで、引っ越し費用を抑えることが可能になるのです。長年暮らしてきた家には想像以上に荷物が眠っていることでしょう。その荷物の管理をどうするか悩みますよね。
引っ越し時にはお金と時間がかかります。仮住まいの場合、短期で借りることができるアパートやウイーリーマンション、稀に古めの戸建てが見つかるかもしれませんが、そこに多くの荷物を運び込みは無理があります。
もし家にある荷物を全部持って行くならば、広い部屋を借りる必要があるので家賃が高くなってしまいます。必要以上の出費は避けるべきです。すぐに必要のないものは、コンテナのように一時預けをできる場所を利用してみるのもひとつの手立てです。
「仮住まい」で荷物を減らす方法【3選】
「仮住まい」は自宅を建て替えるなどのために一時的に住む家です。
3ヶ月・6ヶ月・長くても1年程度だと思います。リフォームをする際には1ヶ月程度かもしれません。期間によっても借りる物件のタイプが違ってくることでしょう。
不動産業界における繁忙期と呼ばれる期間(特に1月~3月、9月、10月)は希望する条件で「仮住まい」を探すのは非常に難しいはずです。
基本的に仮住まいは短期間です。大家さんからは敬遠されてしまうことが多いのです。
本来であれば、荷物を運び込んでも家族とゆったり過ごすことのできる部屋を希望したいと思います。しかし現実は難しそうです。ならば、大きな部屋を借りずとも仮住まいが快適にできるように、荷物を減らしてコストを抑えることを優先しましょう。
仮住まいに運ぶ荷物を減らすことができたら、人件費を抑えることができますし、最小限のトラックにすることができるので引っ越し費用も抑えることができます。借りる物件の賃料を抑えることもできます。賃料を抑えることができれば、部屋を借りる際の初期費用も抑えることが可能です。
荷物を減らすことを可能にする3つの方法を紹介します。
使わない荷物を「預ける」
仮住まいには持ち込めない荷物は、荷物預かりサービスを利用して一時保管を考えてみてください。
- トランクルームに預ける
- 引っ越し業者の倉庫に預ける
トランクルームに預ける
トランクルームを自分で借りて預ける場合は、荷物の出し入れが自由にできる点がメリットです。ただ、気を付けなくてはいけないこともあります。トランクルームは通常、使わない荷物の保管のために長期間の利用を前提としているところが多いのです。仮住まい中の期間限定の利用が可能かどうか、確認が必要です。
また、トランクルームには屋内型や屋外型、コンテナ型があります。屋外のコンテナは比較的リーズナブルな料金で借りることができそうですが、高温多湿になるので衣服や機械関係、デリケートな物の保管には向いていません。
そうした物を預けるのであれば、空調がしっかり効いている屋内型のトランクルームをおススメいたします。
「仮住まい」でトランクルームに荷物を預けるメリットはこちらで詳しく解説しています。
>>「仮住まい」引っ越しで【トランクルーム】を利用するメリット・デメリットを徹底解説。初期費用と容量は選びには要注意!
引っ越し業者の倉庫に預かってもらう
仮住まいへの引っ越し、新居への引っ越しと同時に使わない荷物を預かってくれるサービスを多くの引っ越し業者が提案してくれます。自分で運ぶ労力もないのでラクちんです。ぜひ引っ越しと一緒に見積もりをお願いしてください。
ただ、自分で借りるトランクルームと違い、引っ越し業者に預けた荷物は自由に出し入れできません。ですから新居に引っ越すまでは使わないと思うものを預ける必要があります。
高価な荷物を「売る」
引っ越しで出た不用品は、買取りに出すことをおススメします。不用品がお金になります!
フリマアプリやネットオークションなど、誰でも簡単に出品ができます。ただ、フリマアプリやオークションで売れた場合には、手数料・梱包・配送料と手間とお金がかかります。利益よりマイナスにならないよう注意が必要です。
リサイクルショップに持ち込んで買取ってもらうことができます。無料で査定をしてくれますから、複数のショップにお願いしてみるといいですね。高く買取りをしてくれるリサイクルショップに売りましょう。
その場で現金化ができるのもリサイクルショップの強みです。高価な買取りが期待できるブランドのバックや洋服、家電、パソコンなどは専門の買取り業者に査定をしてもらう方がいいでしょう。そのジャンルに特化した買取り専門店なので、適正価格で買取ってくれます。
大型の家具・家電などをまとめて売りたい場合は出張買取りサービスを利用することが便利です。自宅まで取りに来てくれますし、査定や手数料は無料という場合が多いです。
梱包する必要がないので手間が省けるのもメリットです。最近では引っ越し業者が不用品の買取りをしてくれるサービスもあります。引っ越しとまとめて不用品の買取りをしてくれるので、荷物を運ぶ手間がありません。
時間も費用も節約できます。ただし不用品回収の「引取り」をしている会社と「買取り」をしている会社と2パターンあるので注意してください。また、引っ越し業者では、すべての荷物を回収できるわけではありません。事前の確認が必要です。
不要な荷物を「捨てる」
引っ越しは断捨離のチャンスです。新居での快適な暮らしを手に入れるためにも、しまい込んであった古い荷物は手放してしまう方がスッキリします。「今使っているもの」は残すものですが、「使うかもしれない」ものはもう一度考えてから「残すもの」し入れましょう。「使うかもしれない」は「使わないかもしれない」なのです。
洋服は「1年着ないものは捨ててもいい」と決めて取りかかってみると悩まずに断捨離を進められます。出てしまった不用品はゴミとして捨てますが、家具などの粗大ごみは一般的に自治体で回収してもらうことが多いでしょう。
粗大ごみの大きさの基準や回収の方法は各自治体で異なりますので、お住いの自治体に問い合わせてみてください。自治体のサイトでも回収方法などが確認できます。続いて回収の申込みをします。ここでは回収する粗大ごみの数量とサイズを聞かれます。前もって処分する粗大ごみの高さ・長さ・奥行を測っておくと良いでしょう。
回収には処分費がかかります。粗大ごみに指定のシールを購入して貼り付けます。シールはコンビニ等で購入ができます。シールを貼った粗大ごみを回収日に指定の場所に出しておくことで回収されます。
また、自治体によっては粗大ごみを指定の場所に持ち込みと料金がかからない場合もありますから、お住いの自治体に確認をしてみてください。自治体の他にも、大型の家具などを引き取ってくれる引っ越し業者もありますので、見積もりをする際に付け加えておくと、引っ越し料金とまとめて見積もってくれるので、もしかしたら自治体よりも安く済むかもしれません。
どのように処分するかで節約にもなるのでしっかり確認をしましょう。
「不用品買取サービス」の選び方と【おすすめ買取サイト】
不用品買取サービスはいくつもありますが、以下の点に気を付けて選びましょう。
- 買取ジャンル
- 買取方法(店頭・出張・宅配)
- 買い取り金額はどうか
不用品買取・引き取りサービスによって買取してくれる商品ジャンルが決まっています。ブランド品専門や玩具専門等も多いです。一方、洋服や玩具に限らず60ジャンル以上の広範囲の品に対して買取を行っている買取サービスもありますので、買取してくれるかはしっかり確認しましょう。
買取方法は宅配買取か出張買取がおすすめです。仮住まいへの引っ越しで出る不用品や買取希望品は数も多く、かつ運搬しにくい(重い・大きい)ものも多いです。自分で運べない場合は出張買取、数が多いけど自分で箱詰めできる場合は宅配買取がおすすめです。
買取方法 | 特徴 |
---|---|
店頭買取 | 店頭に持ち込みが必要。その場で査定金額を確認できる送料や訪問料金が不要 |
出張買取 | 自宅に不要品の買取・査定にきてくれる。不用品を持ち運ぶ必要がない。出張料金がかかる場合がある。 |
宅配買取 | 不用品を郵送して買取・査定を依頼する。自分で不用品をダンボールに詰める必要がある。送料や訪問費用が無料なケースが多い。自分のタイミングで準備・郵送できる |
買取金額も重要です。高く売れた方が良いのはあたりまえですが、そもそも売れることが大前提です。見積もりを依頼し買取可否と金額を確認してから売るかどうか最終判断しましょう。
「仮住まい」で荷物を減らすメリット【3選】
ここでは荷物を減らすことで得られるメリットを紹介いたします。
引っ越し費用を抑えることができる
仮住まいをする際にかかる費用のうち、部屋を借りる初期費用は避けられない出費ですが、引っ越し費用は抑えることができます。
引っ越しが決まったら、業者に依頼するか、自身でレンタカーを使って荷物を運ぶという選択になりますが、業者に依頼する場合には複数の引っ越し業者から見積もりを取って比較し、検討してください。
見積もりを取ってみると、それぞれの会社の強みも見えてくるので、自分に合ったサービスを提供してくれる業者を選ぶことができます。
費用の節約のために、自分で引っ越しをするという方もいらっしゃると思います。その場合は必要に応じて、トラックをレンタルしなくてはいけない、新居の駐車スペースを確認しておくなど、前もって準備をしておいた方がいいでしょう。
では、その他に引っ越し費用を抑えるためにはどうしたらいいでしょう?
引っ越し業者に依頼する場合、荷物の量、移動距離、オンシーズンかオフシーズンかでも料金は変わってきます。費用を抑えたいのならばオンシーズンは避ける、荷物の量を減らすなど少しばかり努力が必要になります。
特に、荷物を減らすことで費用は抑えられます。その理由は、荷物の量でかかる料金が変わってくるからです。
運ぶ荷物が少なければコストも減らすことが可能です。
仮住まいをする場合、旧住居 → 仮住まい → 新住居と2回引っ越しをしなければなりません。節約するなら荷物は最小限にした方がいいでしょう。
「仮住まい」の引っ越しはこちらで詳しく解説しています。
>>「仮住まい」への【引っ越し】を徹底解説。荷物量・距離が重要!
荷造りにかかる手間が減る
引っ越しが決まったら、次は荷造りです。だいたい1ヶ月前から荷造りは始めたほうがいいでしょう。余裕をもってやっておかないと、引っ越し当日にあわてることになります。
ただ、荷物が多いと荷造りにかかる手間もかなりかかってしまいますね。その手間を省くためにも、あらかじめ荷物は減らした方が望ましいでしょう。荷造りの際も、むやみにダンボールに詰め込めばいいというものでもありません。
・普段の生活でよく使うもの
・季節ごとに使うもの
・普段はまったく使わないもの
この3パターンに分けられるのではないでしょうか。これを基準にして仕分けをしてみてください。必要なものと、そうでないものが吟味され、荷造りにかかる手間も減らせると思います。
引っ越し先でも困らないように、ダンボールの中身や、どこの部屋のものか、わかるように記入しておくことをおススメします。「割れ物」など注意することもしっかりと記入しておきましょう。
これはあとから見つからないものを防ぐためにも必要な手間です。そして、たいへんな思いをして荷造りしたのに、引っ越し先で荷解きをしなくてはなりません。荷造りや荷解きは、たいていの人が面倒に感じる引っ越しの作業なのです。
荷物の整理になる
引っ越しが決まっても何から手を付けていいかわからなくて困っている、という状況にならないために、整理をして引っ越し直前に焦らないようにしておきましょう。引っ越しは荷物の整理をする絶好のチャンスです。今まで溜めこんできた荷物をいっきに片付けられますよ。すると、荷物の整理がラクになるので、新生活もスムーズに始められるはずです。
まず、仮住まいに持っていく荷物を整理する際に、引っ越し先の収納スペースを考慮する必要があります。通常、仮住まいになる場所は、旧住居よりも狭くなることがあります。なぜなら、仮住まいでは賃料を抑える場合が多いからです。家にある荷物を丸ごと持っていくのは無理があります。
「今は使わないけど、いつか使うかもしれないから捨てられない」というもの、結構ありませんか?今使わないものは、きっとこの先も使いません。思い切って整理してみましょう。特に衣類や趣味のもの、家具など、家中見直してみるいい機会だと思います。
荷物が整理できたなら、荷造りも作業がラクになります。荷物が減れば引っ越し費用もかなり抑えられます。引っ越し先の部屋も広く使うことができるというメリットもあります。
よくある質問
Q:トランクルームの利用形態や料金はどのようになっていますか?
A:自分の荷物を自由に出し入れすることができ、月額で利用料金を請求される事が多いです。料金については、地域性や立地により 料金の幅があるため、自分が借りたいと思っている地域の料金を確認したほうが良いです。
Q:不要な物を大量に捨てたいのですが、どこかないですか?
A:自宅周辺の集積所に廃棄するのは普段から行っているとは思いますが、大量に廃棄する場合は近所の方とトラブルになりかねませんので、各自治体が運営するクリーンセンターで廃棄する事をオススメします。費用が発生しますので、お住いの自治体のホームページ等から確認してください。
Q:買取業者に依頼をしたときに、引き取ってくれない物などはあるんでしょうか?
A:絶対に引き取らない物はチケットや危険物などの法律上で買取が禁止されている物です。詳細については、買取業者ごとに扱っている商品が微妙に違ってくるため、事前に電話や公式ホームページで問い合わせることをオススメします。
「仮住まい」で荷物を減ら方法のまとめ
いかがでしたか。仮住まいへの引っ越しには荷物を減らして行くことがポイントです。荷物の量と引っ越し先への距離で費用が違ってきます。
荷物を少なくすることと、できるだけ今の住まいから近い場所に仮住まいをすることを検討するべきです。現住所から離れてしまうと通勤や通学など、普段の生活にも影響がでてしまう可能性があるので、やはり近い場所に仮住まいをすることを考慮してください。
引っ越し業者を頼む場合でも、自分で荷物を運ぶ場合でも荷物を減らすことで負担も減らすことができます。旧住居、仮住まい、新居へと2回引っ越しをすることを考えて必要最小限の荷物にするという目標にしましょう。
今回紹介した不用品を「捨てる」「預ける」「売る」を実践することで可能になります。そして、仮住まい中には荷物を増やさないことが大切です。もう1回引っ越しすることを忘れないでくださいね。
仮住まいをすることは、賃貸住宅への初期費用や引っ越し費用、荷物の預かり費用などお金がかかります。しかし、荷物を減らして節約することが可能になります。不要なものは処分してお金に変えることもできます。スッキリしてスムーズに新生活を送ることができます。