「ウィークリー・マンスリーマンションってよく聞くけど、どういうマンションなのか良く分からない」「実際ウィークリー・マンスリーマンションは、お得なの?」という方のために、ウィークリー・マンスリーマンションに住むメリットとデメリットについて詳しくご紹介いたします。
ウィークリー・マンスリーマンションとは?
ウィークリー・マンスリーマンションとは、短期賃貸マンションといい、その名の通り1週間~数カ月と短い期間で利用できる賃貸マンションのことです。
このように一般賃貸マンションとホテルの中間の滞在を目的として利用されることが多いです。
ウィークリー・マンスリーマンションの料金システムはどうなっている?
ウィークリー・マンスリーマンションの料金システムとしては、基本的に前払い制になります。
また前払い制のため長期間の宿泊を考えている場合は、ある程度まとまったお金が必要になりますので注意が必要です。
ウィークリー・マンスリーマンションの一般的な初期費用の内訳としては以下のようになります。
・賃料
お部屋のセキュリティーやグレードによっても変化はありますが、概ね月額15万円程です。
・水道光熱費
日割り計算で加算されることが多く、基本的には1日当たり700~800円程度として計算されます。
・管理費
エレベーターやエントランスなどの共用部分の管理のための費用であり、概ね月額1万5千円程度です。
少しでも費用を抑えたい方は、管理費不要の管理会社を選ぶことをおすすめします。
・退去後の清掃費
清掃費に関しては、管理会社によって異なり、1500円~9000円とかなり幅広いです。
・その他の費用
上記以外の費用として、鍵交換費用や契約事務手数料などがかかる場合もあります。その他の費用に関しては、管理会社によって変わってきますので契約の前に確認しておきましょう。
ウィークリー・マンスリーマンションはどういう人が利用する?
利用用途として多いのは、「住み替え等の一時的な拠点」「短期出張」などの仮住まいだけでなく「テレワーク拠点」等も多く、様々な用途として利用されています。
なかには、カップルが同棲の疑似体験として入居する場合もあります。また近年では、外国人旅行客や出張客がホテルではなく、ウィークリー・マンスリーマンションに入居することも多くあります。
しかし、管理会社によっては、日本語が話せないと契約がNGなどのところもあるので事前に管理会社にしっかりと確認しましょう。
ウィークリー・マンスリーマンションに住むメリット・デメリット【12選】
続いては、ウィークリー・マンスリーマンションをトラブルなく利用するためにしっかりと押さえておきたいメリット・デメリットを各6つずつ解説していきます。
ウィークリー・マンスリーマンションは、使い勝手がよく便利であり、メリットももちろん多いですが、その反面デメリットもあります。
メリット①:一般賃貸マンションに比べて、入居手続きがスムーズ
一般賃貸マンションであれば、敷金や礼金の支払いなど事前の手続きが必要になり、入居までの期間が長いです。
しかしウィークリー・マンスリーマンションでは、申し込みから最短3日で入居が可能です。
入居までの流れとしては、インターネット、その他ポータブルサイトでお部屋を探して、申込後お支払いをして、すぐに鍵を受け取り、入居することができます。
メリット②:家具家電が最初からすべてそろっている
ウィークリー・マンスリーマンションでは、一般賃貸マンションやホテルと違い、入居時に生活に必要な家具家電は、基本的にすべてそろっています。
そのため、一般賃貸マンションのように新たに家具家電を購入する必要はないです。
これにより一般賃貸マンションと比べて、初期費用をかなり抑えることが可能です。
またホテルのように洗濯機やキッチンがないということもなく、生活に必要なものが最初からすべてそろっているのはとても便利です。
メリット③:自由に人を呼ぶことが可能
一般的なホテルでは、自由に友人や家族などを呼ぶことがNGな場合が多いですが、ウィークリー・マンスリーマンションでは、自由に人を呼ぶことができます。
しかし、来客として一時的に部屋に通すことは可能ですが、宿泊させることや不特定多数の大人数を呼ぶことなどはNGとされている場合が多いです。
人を呼ぶときは、しっかりと契約条項を読み、契約違反にならないように気をつけましょう。
メリット④:生活インフラの手続きが必要ない
一般賃貸マンションは引っ越しをする前に、ガスの開栓の立ち合い、水道の開栓手続き、インターネットの契約などの時間がかかり、とても面倒です。
また急遽の引っ越しなどにより、焦っていて生活インフラの手続きを忘れ、引っ越し初日に電気が使えず、真っ暗な部屋で過ごすなども、、、
しかし、ウィークリー・マンスリーマンションでは、当初からインフラがすべてそろっており、手続きなしで入居後すぐに生活インフラを利用することができます。
そのため手続きの手間もかからず、手続きを忘れていて電気を使用できなくなるといったリスクもありません。
メリット⑤:自宅のように気軽にくつろぐことができる
一般的なビジネスホテルでは、フロントでの手続きやチェックインとチェックアウト、朝食、夕食の時間などの制限が多いです。
しかし、ウィークリー・マンスリーマンションでは、基本的に現地での手続きは必要ないため、チェックイン、チェックアウトなども必要ありません。
そのため、ほとんど制限がなく、自宅と大差ない環境で気軽にくつろぐことができます。
メリット⑥:入居時と退去時の両方とも引っ越し作業が不要
このポイントが、最もウィークリー・マンスリーマンションの魅力と感じる人が多いのではないでしょうか?
一般賃貸マンションで住まいを変更する場合は、引っ越し作業が必要になり、費用はもちろんですが、手続きや作業に労力がかなりかかります。
しかし、ウィークリー・マンスリーマンションでは、すでに生活に必要な家電や家具などは用意されているので、入居時に新たに購入して運んでくる必要もなく、退去時にも処分をする手間がかかりません。
まさに手ぶらで入居し、手ぶらで退去できるという素晴らしいメリットです!
デメリット①:一般賃貸マンションの家賃と比べると高い
ウィークリー・マンスリーマンションは、先述したメリットの通り、敷金や礼金などの費用が掛からないため、初期費用は一般賃貸マンションに比べて安価です。
また家具家電の購入が不要となり、利便性がかなり高いです。
しかしその代わりに、一般賃貸マンションに比べると1ヶ月あたりのコスト面で見ると割高です。
例えば東京であれば、マンスリーマンションの相場は1ヶ月あたり10万円~15万円であり、一般賃貸マンションは8万5千円程度です。
このように1ヶ月あたりの金額はウィークリー・マンスリーマンションのほうが高い傾向にあります。
デメリット②:隣人とのトラブルが起きやすい。
これは、メリットで記載しました入居手続きがスムーズということもあり、入居者の審査が甘いので、一般賃貸マンションに比べて入居のハードルが低く、隣人の質も悪くなる傾向があります。
加えて、ウィークリー・マンスリーマンションでは、短期間で出ていく人が多いので、「隣人に迷惑をかけてクレームになってもすぐに引っ越せばいい」と考えている人が多いこともトラブルの原因です。
また外国人観光客が借りることもできるため、文化の違いなどでトラブルに発展する場合もあります。
デメリット③:入居前に内見をすることができない
ウィークリー・マンスリーマンションでは、基本的に内見できない物件が多く、実際のお部屋の清潔感や設備は入居してからでないと分かりません。
そのため、いざ入居すると写真で見たよりも清潔感がなかったり、思っていたのと違うなどのギャップが起こる場合もあります。
また内装の壁の薄さなども事前に確認できないため、入居してみると思っていたより壁が薄く、隣の部屋の音が丸聞こえなどといったこともあります。
対策としては、内見はできなくとも管理会社から建物の構造を聞き、遮音性が低い木造構造の物件を選ばずに鉄筋や鉄骨構造の物件を選ぶようにしましょう。
デメリット④:清掃などのルームサービスを受けることができない。
ホテルなどであれば、外出中の間に別途メイキングやゴミの入れ替え、フロントサービスなどが利用できます。
しかし、ウィークリー・マンスリーマンションでは、基本的にルームサービス等はついていないため、部屋の清掃やゴミ出しなどは自身で行う必要があります。
またゴミ出しにも物件ごとにゴミ回収日や分別ルールなどが細かく設定されている場合が多いので、事前にしっかりと確認を行いましょう。
デメリット⑤:途中解約の場合は違約金が発生することもある。
ウィークリー・マンスリーマンションでは、基本的に解約をしたい1ヶ月前に予告をすれば、1ヶ月後に解約ができ、残りの賃料についても返金されます。
反対に、1ヶ月を待たずして解約をしたい場合は解約予告期間である1ヶ月分の賃料は返金されず、違約金として取られる場合があります。
また、一律でかかる清掃費などは返金されない場合が多いため、事前に途中解約と返金の事項についてはしっかりと確認しておきましょう。
デメリット⑥:入居期間を延長できない場合がある
ウィークリー・マンスリーマンションでは、基本的に入居期間の延長が可能であることが多いです。
しかし、人気の物件では次々と予約が埋まっていく傾向があるため、いざ延長の申し出をしたものの、もう次の契約者が決まっており、延長できないという場合があります。
そのため、契約を延長する可能性が出てきた段階で一度管理会社に相談をすることをおすすめします。
「仮住まい」で【ウィークリー・マンスリーマンション】に住むメリット・デメリットまとめ
結局ウィークリー・マンスリーマンションとホテルと一般賃貸マンションではどれがお得?
ウィークリー・マンスリーマンションのメリット・デメリットを見てきた中で、「実際は、ウィークリー・マンスリーマンションとホテル、一般賃貸マンションはどれが一番いいの?」と思う方も多いと思います。
この質問の答えとしては、「人によります。」
入居期間が長期間になると、一般賃貸マンションのほうがウィークリー・マンスリーマンションよりもコスト的にお得になり、逆に2~3日程度であればホテルが最もコストメリットが高いでしょう。
しかし、コストではなく充実した家具家電設備や引っ越しの手間、コストを削減したい人は、ホテルや一般賃貸マンションよりもウィークリー・マンスリーマンションがおすすめでしょう。
このように、それぞれ人によって重視することが違うので、どれがいいのかは一概に決めることができません。
今後のウィークリー・マンスリーマンション
現在のウィークリー・マンスリーマンションの利用は、テレワークやリモートワーク、出張などによる用途が大半を占めています。
しかし今後は、認知度や人気が上昇していくにつれてビジネス利用だけでなく、旅行や観光などで利用される場面も増えるでしょう。
また自宅を持たずにウィークリー・マンスリーマンションを転々とするような新たな生活様式も生まれるかもしれません。
今の時代において、ウィークリー・マンスリーマンションを上手に使いこなすことができれば、とても利便性が高く、実用的なので是非メリット・デメリットをしっかりと理解し、積極的に活用していきましょう!