自宅の建て替えや大規模なリフォームを行う場合、仮住まいへの引っ越しが必要となります。
ペットの飼育をしている場合、仮住まいを探すことは難しく、計画的な情報収集が必要です。
- ペット可の仮住まいにはどんなものがあるか?
- ペット可の賃貸物件に住むにはどんな注意点があるか?
- ペット可の仮住まいの選び方
ペット可の仮住まいにはどんなものがある?
ペット可の仮住まいとして、3つの選択肢があります。
- 賃貸物件
- ペットホテル
- 知人の家
ペット可の賃貸物件
ペットと一緒に暮らすことができる仮住まいの代表的なものは、ペット可の賃貸物件です。
ペット可の賃貸物件にはさまざまな種類があります。
- ウィークリーマンション
- マンスリーマンション
- 短期賃貸物件
- 普通賃貸物件
短期賃貸物件は、出張など一時的な使用を目的とした物件です。近年、ペット可の短期賃貸物件は増加しています。
また、普通賃貸物件では、交渉次第で短期利用ができる可能性があります。
- 築年数が古く借主が見つからない物件に入居する
- 前居住者の退去後にクリーニングせずに入居する
- 短期違約金の支払いを条件に入居する
普通賃貸物件は、基本的に2年の契約期間を定める長期居住を目的とした物件ですが、オーナーさんの許可次第で仮住まいとして利用することができます。
オーナーさんへの交渉という手間は増えますが、選択肢の一つとして参考にしてください。
ペットホテル
旅行に行く際に預けているペットホテルに預けるとペットも飼い主も安心です。動物病院では預かりサービスを行っているところもあります。
ペットホテルは費用が高額ですので予算との相談になります。
しかし、環境の変化が苦手なペットは多いです。できるだけ慣れた環境に預けることを優先する場合、普段から利用しているペットホテルの利用を検討しましょう。
知人に預ける
一番安心できるペットの仮住まいは、知人に預けること。親戚や友人など頼れるところにお願いするのも選択肢の一つです。
建て替えの場合、仮住まいで暮らす期間が長期になるため、知り合いの方への負担を考えるとペットを預けることは難しいかもしれません。
リフォームの期間が1週間程度の場合、負担がある程度限定されるため、知人に預けることを視野に仮住まいを探してみましょう。
ペット可の賃貸物件に住むときの注意点
ここまで3種類のペット可仮住まいを紹介しました。その中で、仮住まいに賃貸物件を選択する方は多いです。ペットホテルにペットを預ける場合、ホテルのルールや注意点について依頼時に説明を受けます。
しかし、賃貸物件を利用する場合、物件のオーナーや管理規約によってそのルールが異なります。そのため、今回は飼主が理解しておく必要のある、賃貸物件を利用する際の注意点を紹介します。
敷金の追加
ペットの飼育ではにおいや傷などが原因で退去時のクリーニング費用が通常と比べると高額になります。
退去時にクリーニング代を払わないといったトラブルを防ぐことを目的に、敷金を追加で預かる管理会社が多いです。敷金は基本的に、契約時にオーナーや管理会社に支払います。
ペットの飼育によって、初期費用が予定より高くなる可能性があります。余裕を持った予算の準備が必要です。
クリーニング費用の増加
ペットの飼育をすると追加のクリーニング費用が必要なケースがあります。ペットの飼育に伴う汚れは、原則、借主がクリーニング代を負担します。
(出典:国土交通省 原状回復をめぐるトラブルとガイドライン)
支払い方法やその内容は契約によって異なります。
クリーニング代金については、契約時に説明が必要な事項ですが、何もわからず契約をしてしまい、高額なクリーニング代が請求されることのないよう、あらかじめ理解をしておきましょう。
書類の提出が必要
賃貸物件でペットの飼育をする時は3つの書類が必要です。
- ペット飼育申請書
- ペットの写真
- ワクチン接種証明書
提出が必要な書類は、物件や管理の方法によって異なります。ワクチン接種証明書など事前に準備が必要なものもあります。引っ越し時に段ボールに詰めてしまって見当たらないといったことを避けるためにも、賃貸物件の申し込み時に確認をしておきましょう。
短期の場合違約金を取られる可能性がある
契約期間が2年といった普通賃貸物件を借りる場合、契約の内容によっては短期違約金を支払わなければなりません。例えば、「1年未満で物件を解約する場合、賃料の1か月分を支払う」というものを短期違約金といいます。
申し込み前に必ず確認をしておき、契約時に違約金の存在を知るという事態を避けましょう。
ペット可の仮住まいの選び方
ペット可の仮住まいは近年増えてきていますが、まだまだ数が少ないです。できるだけ早くから準備を行うことで最適な選択ができるよう、ペット可の仮住まいを選ぶ基本的な方法を紹介します。
ペットに合った方法を見つける
賃貸物件は飼育が可能なペットの種類・数・大きさが限られます。飼育が禁止されているペットを秘密で飼育すると、大切なペットを大変な目に合わせてしまうかもしれません。
飼育ができないペットと暮らしている場合は、ペットホテルに預けるのが一番安心できます。性格によっては、家族がいないと体調を崩してしまう子もいます。
そのような場合は、賃貸物件が一番仮住まいとして適しているでしょう。ペットの性格や種類から最適な仮住まいを選びましょう。
予算と相談する
仮住まいを探すうえで重要となる予算。仮住まいを見つける際、知人に頼むことが一番予算を抑えられます。しかし、相手の迷惑を考えると難しいという場合が多いのではないでしょうか。
また、ペットホテルに預ける場合、支払う料金が高額になります。しかし、ペットホテルは設備が整っており、十分なサービスを受けることができます。
賃貸で飼育ができないペットも安心して預けることができます。予算にある程度余裕がある、数日間だけ仮住まいが必要なため高額でも問題ないといった方はペットホテルの利用も選択肢の一つとして探しましょう。
賃貸物件の利用の場合は、敷金の追加やクリーニング代の増加が考えられますが、飼い主も同じ場所に住むため比較的予算を抑えて仮住まいを確保できます。予算にどれくらい余裕があるのか、期間はどれくらいなのか総合的に考えて仮住まいを選択しましょう。
仲介会社に正直に相談する
賃貸物件を仮住まいとして選択する場合、仲介会社にはペットの飼育があること、どれくらいで解約をする予定なのか正直に話しましょう。
時々、ペットを秘密で飼育している人がいます。本人はバレないだろうと思っていても、管理会社やクリーニング業者が退去時に部屋に入った際、彼らもプロですので、気が付きます。
申請なしでペットの飼育をしていることが分かったとき、高額な違約金を請求される場合もあります。
仲介会社に事前に相談することで、短期違約金のない物件や、短期を前提とした賃貸物件、ペット可の物件など条件に合った賃貸物件を探してくれます。
仲介会社によっては仮住まいのためのペット可物件を用意しているところもあります。正直に相談をして、安心できる仮住まいを探しましょう。
「仮住まい」のペットに関するよくある質問
仮住まいにペット連れでの引っ越しまとめ
今回は、ペット連れの仮住まいにはどんなものがあるか、注意点と選び方を紹介しました。
ペットを飼育している場合、仮住まいを探すには事前の準備と調査が必要です。
ペットは大事な家族の一員です。ペットの種類や性格、予算、仮住まいに住む期間の観点から、よりよい仮住まいを見つけてください。