仮住まいするには、どれくらいの費用がかかるか相場を知りたい方も多いでしょう。この記事では、仮住まいにかかる費用相場を1ヵ月〜1年の期間別で紹介します。賃貸・UR・マンスリーのどれが一番費用を抑えられるのかも知れる「総まとめ」です。
仮住まいにかかる初期費用の相場
仮住まいは「賃貸」「UR賃貸」「マンスリーマンション」から選ぶケースが多いです。それぞれ契約形態や条件が異なるため、初期費用にかかる金額も違います。今回は、ファミリータイプを借りる場合の初期費用相場を紹介します。
1-1.賃貸物件の初期費用相場
賃貸物件に仮住まいする際の初期費用相場は、おおよそ50万円〜70万円です。
賃料によっても変わりますが、家賃の5ヵ月〜7ヵ月分は準備しておきましょう。
初期費用名目 | 相場 | 賃料10万円の場合 |
敷金 | 1ヵ月 | 100,000円 |
礼金 | 1ヵ月 | 100,000円 |
仲介手数料 | 1ヵ月+税 | 110,000円 |
保証会社初回保証料 | 0.5ヵ月~ | 50,000円 |
火災保険料 | 2万円~ | 20,000円 |
鍵交換費用 | 2万円~ | 21600円 |
〇月分賃料 | 1ヵ月 | 100,000円 |
合計 | 賃料5ヵ月分~ | 501,600円~ |
更に追加で、日割り賃料や24時間サポート費用などがかかる場合もあります。
仮住まいが短期間であっても、礼金・仲介手数料・鍵交換費用・保証会社初回保証料などは、戻ってこない費用と覚えておきましょう。そのため、短期間の仮住まいにもったいないと感じる方も多いはずです。ただ、URやマンスリーよりも物件数が多いため、条件にこだわって探す方におすすめです。
仮住まいに賃貸物件がおすすめなケース
- 仮住まい期間が6ヵ月以上
- 学区・広さ・設備などを重視したい
1-2.UR賃貸の初期費用相場
UR賃貸に仮住まいする際の初期費用相場は、おおよそ20万円〜30万円です。
賃料によっても変わりますが、家賃の2.1ヵ月〜3ヵ月分と初期費用を抑えられます。
UR賃貸の初期費用が安い理由は、敷金と賃料以外の費用がかからないからです。
初期費用名目 | 相場 | 賃料10万円の場合 |
敷金 | 2ヵ月 | 200,000円 |
日割り賃料 | 1日分~1ヵ月分 | ~100,000円 |
合計 | 2~3ヵ月分 | ~300,000円 |
礼金・保証会社利用料・火災保険料・鍵交換費用・クリーニング費用もかかりません。
しかしUR賃貸にもデメリットがあり、物件数が限られていて築浅物件が少ない点です。そのため、希望エリアにUR賃貸があるかをチェックしておきましょう。
ちょうどいいUR賃貸が見つかれば、初期費用は一番安いはずです。
仮住まいにUR賃貸がおすすめなケース
- 多少古い物件でも気にならない
- 仮住まいのエリアを限定していない
1-3.マンスリーマンションの初期費用相場
マンスリーマンションに仮住まいする際の初期費用相場は、おおよそ15万円〜30万円です。
賃料によっても変わりますが、家賃の1ヵ月~2ヵ月分は準備しておきましょう。
初期費用名目 | 相場 | 賃料10万円の場合 |
清掃費 | 18,000円~ | 18,000円 |
マンスリー基本パック | 15,000円~ | 15,000円 |
安心補償サービス料 | 400円~/日 | 12,000円 |
トータルサポート費 | 150円~/日 | 4,500円 |
複数名入居の場合の賃料 | 賃料×20% | 120,000円 |
合計 | 1~2ヵ月分 | 169,500円 |
マンスリーマンションは家具家電付きで短期契約なので、相場よりも賃料設定が高めです。複数名入居だと表記賃料×20%かかる規定などもありますので、条件は細かくチェックしておきましょう。
また、自宅の建て替えなどで全ての家具を搬出しなければならない場合、トランクルーム代も別途かかります。
仮住まいにマンスリーマンションがおすすめなケース
- 仮住まいが1ヵ月間などの短期
- 自宅に家具を置いておける場合
2.仮住まいに必要な総額
仮住まいにかかるお金は、初期費用だけではありません。
賃貸の初期費用は家賃5ヵ月〜7ヵ月分が目安ですが、契約以外にどんな費用がかかるでしょうか。仮住まいに必要な費用をまとめました。
2-1.賃貸契約以外にかかる初期費用相場
賃貸契約以外にかかる初期費用は、仮住まいに引っ越す際に必要となるお金です。
下記のような費用がかかります。
- 引っ越し費用(相場:10万円~)
- 不用品処分費用(相場:1万円~30万円)
- ネット移転・開通費用(相場:1万5,000円~)
- エアコン移設費用(相場:1万5,000円~/台)
- カーテン・照明器具等購入(相場:10万円~30万円)
- 駐車場契約金(相場:1万円~10万円)
- トランクルーム費用(相場:3,000円~10万円)
- 挨拶の手土産(相場:1,000円~3,000円)
上記項目全てが必要な場合、低く見積もっても25万円以上が相場になります。思わぬ出費で焦らないよう、見積もりを取っておきましょう。
仮住まいへの引っ越しはこちらで詳しく解説しています。
>>「仮住まい」への【引っ越し】を徹底解説。荷物量・距離が重要!
荷物をトランクルームに預けて引っ越し費用を安くしたい人にはこちらの記事がおすすめです。
>>「仮住まい」引っ越しで【トランクルーム】を利用するメリット・デメリットを徹底解説。初期費用と容量は選びには要注意!
2-2.仮住まいの生活中に必要な費用相場
仮住まいの生活中にかかる費用は、家賃や光熱費だけではありません。仮住まいに引っ越して、いつも通っている病院が遠くなった場合、新しい病院では初診料がかかります。少額でも、積み重なると意外と大きな出費になるでしょう。
仮住まいの生活中にかかる費用相場
- 家賃(相場:7万円~20万円/月)
- 光熱費(相場:2万円~4万円/月)
- 駐車場代(相場:5,000円~3万円/月)
- 駐輪場代(相場:~500円/月)
- 保証会社月額保証料(相場:賃料の1%~3%/月)
- 通信費(相場:1万円~2万円/月)
- 医療費(相場:1万円~2万円/月)
- 食費(相場:6万円~9万円/月)
- ネット契約(相場:5000円~1万円/月)
上記全てが仮住まいの生活中にかかる場合は、低く見積もっても17万円以上が相場になります。自宅に住んでいてもかかる費用がほとんどですが、駐車場や保証会社の月額保証料がかかることも想定しておきましょう。
仮住まいでおすすめのネット・Wi-Fiはこちらで解説しています。
>>「仮住まい」ネット回線・Wi-Fiの選び方と【おすすめ3選】
2-3.退去時に必要な費用
仮住まいから退去する際にも費用がかかります。賃貸の場合にかかる退去費用を紹介します。
- 退去時クリーニング費用(相場:3万円~8万円)
- 原状回復費用(相場:~数万円)
- 引っ越し費用(相場:10万円~)
- 短期違約金(相場:家賃1ヵ月分)
上記全てが退去時に必要な場合は、低く見積もっても20万円以上が相場になります。
原状回復費用は、クリーニングで落とせない傷や汚れをつけた場合にかかります。仮住まいは短期間なので、気を付けて過ごせば原状回復費用はかからない可能性も充分あるでしょう。
短期違約金は、かかる物件とかからない物件があります。契約前に必ず確認しておきましょう。
2-4.仮住まいに必要な総額
初期費用から退去費用まで合わせると、総額いくら必要になるのでしょうか?
賃料によっても大きく変わりますが、相場最低値から最大値までで計算しました。
- 賃貸契約以外にかかる初期費用(相場:25万円~96万円)
- 仮住まい中にかかる費用(相場:17万円~40万円/月)
- 退去費用(相場:20万円~48万円)
初期費用と退去費用の合計相場は45万円~144万円。プラス家賃等の生活費が毎月(相場:17万円〜40万円/月)かかります。
仮住まい中にかかる生活費は、期間によっても異なるため、次の章で期間別の費用相場を紹介します。
3.【期間別】仮住まいに必要な費用相場
自宅の一部リフォームや建て替えなど、工事内容によって仮住まいの期間は異なります。また、地域によって賃料に大きな差があるため、仮住まいするエリアの賃料相場を調べて費用を準備しておきましょう。今回は期間別に1ヵ月、6ヵ月、1年の費用相場を紹介します。
3-1.仮住まい期間1ヵ月の場合
それぞれ1ヵ月間仮住まいする場合の相場です。
- 賃貸に仮住まい:約70万円〜90万円
- UR賃貸に仮住まい:約50万円~70万円
- マンスリーマンションに仮住まい:約45万円~60万円
仮住まい期間が1ヵ月であれば、マンスリーマンションかUR賃貸を借りるケースが多いでしょう。仮住まいするエリアにUR賃貸やマンスリーなど、短期賃貸が可能な物件があるかをチェックしておきましょう。
3-2.仮住まい期間6ヵ月の場合
それぞれ6ヵ月間仮住まいする場合の相場です。
- 賃貸に仮住まい:約120万円〜150万円
- UR賃貸に仮住まい:約100万円~140万円
- マンスリーマンションに仮住まい:約120~160万円
仮住まい期間が6ヵ月になると、マンスリーマンションは賃料が高いので割高です。賃貸やUR賃貸のほうが費用を抑えられるでしょう。
3-3.仮住まい期間1年の場合
それぞれ1年間仮住まいする場合の相場です。
- 賃貸に仮住まい:約180万円〜240万円
- UR賃貸に仮住まい:約160万円~200万円
- マンスリーマンションに仮住まい:約220~280万円
仮住まい期間が1年など長期の場合は、UR賃貸か賃貸がおすすめです。希望エリアにUR賃貸がない場合は、通常の賃貸も選択肢に入れましょう。