仮住まいを探すとき、何を基準に選んだら良いか迷う方も多いでしょう。短い期間の賃貸だからこそ、選ぶ物件によって金額にも大きな差が出ます。仮住まい選びで失敗しないために、仮住まいに向いている賃貸の特徴を紹介します。
仮住まいの賃貸は、何が違う?
仮住まいと普通の賃貸は、どこが違うのでしょうか?ここでは、普通の賃貸との違いと仮住まいの選択肢について紹介します。
仮住まいと普通の賃貸が違う点
仮住まいと一般的な賃貸の一番違う点は、居住期間です。普通賃貸は2年契約で、一度借りたら長期的に住む方がほとんど。しかし、リフォームや建て替えなどで仮住まいする期間は1ヵ月〜8ヵ月程度の方が多いでしょう。
仮住まいは居住期間が短い分、賃貸を探す際に下記のような問題が起こります。
- オーナーから短期利用を断られる
- 短期でも初期費用は普通賃貸と同じ額がかかる
- 希望エリアで理想の物件が見つからない
- 3LDKなのにエアコンが1台のみ
仮住まいで失敗しないためには、このような問題をクリアする必要があります。短期だからといって「多少妥協すればすぐに見つかるだろう」と甘く考えてはいけません。早めに準備をすすめてください。
仮住まいの選択肢
仮住まいには、普通賃貸の他にも選択肢が存在します。
仮住まいの4つの選択肢
- 普通賃貸
- UR賃貸住宅
- ウィークリー(マンスリー)マンション
- ホテル
どの賃貸が適しているかは、仮住まいの期間によっても変わってきます。他にも荷物量や立地など、家庭ごとに適した賃貸は異なるはずです。それぞれメリットとデメリットがあるため、下記記事を参考にして選んでください。
>>[仮住まい」の選び方・特長・注意点を徹底解説。UR賃貸は礼金なしで意外とオススメ。
仮住まいに向いている賃貸の特徴10選
「仮住まいを探すのは意外と大変かも」と思った方も安心してください。仮住まいに向いている賃貸の特徴を知れば、断然探しやすくなります。仮住まいに向いている賃貸の特徴を10個紹介するので、参考にしてください。
特徴①:「自宅」と「仮住まい」が近い
いつも使っている駅やスーパーも使えるので、生活圏を変えずに過ごせます。また、自宅と仮住まいの距離が近いと引っ越し料金も安いです。「自宅→仮住まい→自宅」と2回の引っ越しが必要なので、自宅周辺で見つけられるとベストでしょう。お子様も学校に通いやすく、自宅から近い賃貸は仮住まいに向いています。
特徴②:生活に十分な広さがある
仮住まいが狭いと、自宅から搬出した荷物だけで生活スペースが圧迫されてしまいます。居住スペースを確保するために、レンタルルームなどを借りれば費用も嵩むでしょう。仮住まいには、広さに余裕のある賃貸が向いています。
特徴③:初期費用が抑えられる
賃貸を借りるには、敷金・礼金・仲介手数料などで高額な初期費用が必要です。礼金や仲介手数料が無料の物件を選べば、短期間の賃貸でも出費を抑えられます。仲介手数料は不動産会社によっても異なるので、数社で見積もりを取ってみるのもおすすめです。初期費用を安く抑えられる賃貸は、仮住まいに向いています。
特徴④:オーナーが寛容
短期の賃貸はオーナーに嫌がられることが多いです。「同じ家賃を払うのにどうして?」と思いますよね。
オーナーからすると、長期的に住んでくれたほうが空室になるリスクが少なくなるからです。短期で退去すると、クリーニングをして次の入居者が見つかるまで家賃が入ってきません。そのため、短期の賃貸を断るオーナーは多いです。
オーナーが短期でもOKしてくれる寛容な賃貸は、仮住まいに向いています。
特徴⑤:短期違約金が発生しない
契約内容で「契約後〇年以内に退去した場合は、短期違約金として〇ヵ月分の賃料を支払うこと」と定められている場合があります。
これは物件によっても異なるため、事前に管理会社に確認しておきましょう。初期費用を安く抑えられても、短期違約金を払うことになっては意味がありません。短期違約金が発生しない賃貸は、仮住まいに向いています。
特徴⑥:定期借家
定期借家とは、貸主が定めた期間だけ借りられる賃貸。海外赴任や長期出張などの事情で、一時的に自宅を貸し出すケースが多いです。
定期借家は期間が限定されているので、長期的に住みたい方には不向き。しかし、仮住まいは期間限定の賃貸なので、時期が合えば定期借家は仮住まいに向いていると言えるでしょう。
特徴⑦:駐車場・駐輪場がある
車を持っている方は、仮住まいの賃貸にも駐車場があるか確認しておきましょう。自宅に駐車場があると「駐車場はあるのが当然」と思ってしまいがちですが、仮住まいには駐車場がないケースも多いです。
特にマンションだと駐車場に空きがなかったり、サイズが限定されていたりします。近隣で駐車場を見つけて借りるのも大変なはずです。そのため、駐車場や駐輪場がある賃貸は仮住まいにも向いています。
特徴⑧:セキュリティがしっかりしている
慣れない環境で生活するのは、短期でも不安が多いはずです。少しでも安心して生活するには、セキュリティがしっかりしている賃貸を選ぶことが大切です。
防犯カメラやオートロックが設置してある賃貸なら、仮住まい期間も不安なく過ごせるでしょう。そのため、セキュリティがしっかりしている賃貸は仮住まいに向いています。
「仮住まい」の防犯・セキュリティについてはこちらの記事で解説しています。
>>「仮住まい」防犯カメラは必要?賃貸に防犯カメラを設置する方法と注意点を徹底解説
特徴⑨:インターネット使用料無料
仮住まいに新たにインターネット回線を開設するのは、手続きが大変でしょう。最近は、既にインターネット回線が入っていて無料で使える賃貸物件も多いです。面倒な手続きなく無料で使えるので、インターネット使用料無料の賃貸は仮住まいにぴったりです。
「仮住まい」におすすめなインターネット・Wi-Fiはこちらで解説しています。
>>「仮住まい」ネット回線・Wi-Fiの選び方と【おすすめ3選】
特徴⑩:エレベーターがある
エレベーターの有無で引っ越し料金が変わります。仮住まいは2回引っ越しが必要なので、エレベーターがないだけで引っ越し費用が高額になるのは痛手でしょう。自分たちだけでトラックを借りて引っ越す場合も、エレベーターがなければ階段で家具家電を運ぶことになります。
仮住まい先が2階以上なら、エレベーターがある賃貸が仮住まいに向いています。
仮住まいの賃貸を探すときの注意点
仮住まいの賃貸を探すときには、注意したいポイントがあります。居住期間が短いからと、仮住まい探しを安易に考えていると損をしかねません。注意点を踏まえれば、無駄な出費を抑えて仮住まいを賃貸できるので抑えておきましょう。
入居時期をチェック
仮住まいを探すとき、入居可能時期をチェックしましょう。探すのが遅くなって、仮住まい開始予定に間に合わないのはもちろん避けたいです。しかし、仮住まいを早く探し過ぎるのもNG。多くの賃貸は空室期間を短くするために、最短の入居可能日を契約開始日に設定します。
契約開始日が早い賃貸を借りると、住んでいないのに無駄な家賃を払うことになります。そのため、入居時期が仮住まい開始と同時期かをチェックしておきましょう。仮住まいの1ヵ月半前くらいから探し始めると、入居時期がちょうど良い物件が見つかりやすいです。
不安な方は、2~3ヵ月前からネットで下調べするのがおすすめです。
見積もりをとる
仮住まいの初期費用はできるだけ抑えたいのが本音でしょう。賃貸の初期費用を安くするためには、「仲介手数料」と「礼金」がポイント。敷金は返金されますが、礼金と仲介手数料は返ってきません。
仲介手数料は会社によって安くなる場合もあるので、数社で見積もりを取りましょう。礼金はオーナーと交渉が必要なので、ダメもとで仲介会社に交渉を依頼してみてください。