短期賃貸で家具付き物件を借りたいけど実際どうなの?と疑問に思う方も多いでしょう。この記事では家具付き物件のメリットとデメリット、注意点などを紹介します。短期賃貸選びで失敗しないために家具付き物件について詳しく知っておきましょう。
短期賃貸で「家具付き物件」が借りられる?
「家具付き物件」は短期賃貸で借りることができます。マンスリーマンション・サービスアパートメント・一般賃貸など種類はさまざまですが、短期賃貸で借りられる家具付き物件は多いです。家具付きであれば自分で購入する手間や費用が省けるので、家具付き物件は短期賃貸に需要が高いです。
家具付き物件とは?
家具付き物件とは、生活に必要な家具が既に備え付けられている物件のことです。
一般的に「家具付き物件」には以下のようなものが備わっています。
- ベッド
- テーブル
- テレビ台
- デスク
- 椅子
家具・家電付きの物件の場合は、下記家電もついていることが多いです。
- テレビ
- 洗濯機
- 冷蔵庫
- 電子レンジ
- 照明
家具付きの賃貸としてマンスリーマンションやウィークリーマンションが有名ですが、一般の賃貸でも家具付き物件があります。家具付き物件の多くは単身者向けのワンルームや1Kですが、ファミリータイプもあるので下記のような用途で使われることが多いです。
- 新築・リフォーム中の仮住まい
- 転勤・出向中の短期賃貸
- 単身赴任の短期賃貸
- 仕事用のセカンドルーム
- 部屋が見つかるまでの一時的な住まい
短期賃貸で「家具付き物件」に住むメリット・デメリット
短期賃貸で家具付き物件に住むメリット
家具付き物件の3つのメリットを紹介します。
- 費用を抑えられる
- 手間がかかからない
- すぐに生活がスタートできる
短期賃貸で「家具付き物件に住む」と費用が抑えられる
家具一式を揃えようと思ったら、数万円~数百万円の費用が必要です。居住期間が短い場合は家具を揃えてもすぐに不要になり、購入だけでなく撤去や処分にも費用がかかってきます。短期賃貸でも「家具付き物件」なら、無駄な初期費用と処分費用がかからないのは大きなメリットです。
短期賃貸で「家具付き物件」に住むと手間がかからない
生活に必要な家具一式を揃えるのは案外大変です。下調べや比較検討、購入、配送、搬入、組立、設置など多くの手順を踏んで準備する必要があります。しかし、家具付き物件であれば一式揃っているのでこれらの手順は必要ありません。短期間でまた引越しすることを考えると、面倒な手間がかからないのはメリットです。
短期賃貸で「家具付き物件」に住むとすぐに生活をスタートできる
家具付き物件の多くは、既に家具が使いやすい位置にレイアウトされています。そのため、部屋のサイズを測ったりレイアウトに悩んだりする煩わしさがありません。期間の限られた短期賃貸だからこそ、時間を無駄にせずに快適な生活をスタートできるのはメリットでしょう。
短期賃貸で家具付き物件に住むデメリット
短期賃貸で家具付き物件に住むデメリットを5つ紹介します。
- 家賃が割高
- スペックは最低限
- ほとんどが中古
- 好みのデザインを選べない
- レイアウトが変えられない
「家具付き物件」だから家賃が割高
家具付き物件の一番のデメリットは家賃です。家具が付いている分、家賃は一般賃貸よりも高めに設定されています。一般賃貸の相場と比較すると2~3割ほど高くなっているケースが多いです。3ヵ月程の短期賃貸であればお得に住めますが、居住期間によっては購入する方が安く済むかもしれません。普通賃貸で家具を購入した場合の価格と比較してから決めるのがおすすめです。普通賃貸よりも家賃が割高なのは家具付き物件のデメリットと言えるでしょう。
家具のスペックは最低限
家具付き物件に揃えられている家具は最低限の仕様だと考えておきましょう。自宅に置く家具であれば、自分にとって使いやすい仕様や機能が付いたものを選びます。しかし、家具付き物件の家具はシンプルなものがほとんどです。短期間であれば気にならないかもしれませんが、使い勝手や機能性を期待できない点はデメリットと言えるでしょう。
家具はほとんど中古
家具付き物件に揃えられている家具のほとんどは中古です。掃除はしてありますが「人が使ったベッドに寝るのは抵抗がある」「新しい家財道具で心機一転したい」という方にとってはデメリットになるでしょう。
なかには新品家具付の賃貸物件も存在するので、気になる方は下記リンクをチェックしてみてください。
リンク先:グッドライフの【新品】家具付き賃貸 KaGood東京
「家具付き物件」だから好みのデザインを選べない
家具付き物件の場合、家具のデザインやサイズなどを選べません。備え付けの家具のほとんどは、配色やデザインがシンプルなものです。インテリアにこだわりたい方にとっては、家具のデザインを選べないのはデメリットになるでしょう。
「家具付き物件」だからレイアウトが変えられない
家具付き物件の場合は、家具のレイアウトが決められています。既に設置してあるため、簡単にはレイアウト変更ができません。基本的には生活しやすい位置に配置してありますが、自分好みにレイアウト変更できないのは家具付き物件のデメリットです。
短期賃貸で「家具付き物件」を借りる時の注意点
短期賃貸で家具付き物件を借りるときの注意点を4つ紹介します。
- 家具の種類を確認しておく
- 使わない家具家電があっても置いておく必要がある
- 入居期間によっては購入したほうが安い
- 故障したときの負担を確認しておく
家具付き物件の家具の種類を確認しておく
短期賃貸で家具付き物件を借りるときに注意したい点は、家具の種類です。家具付きといっても、全ての家具が備わっているわけではありません。ベッドだけが付いている物件でも「家具付き」と表記されてしまうので、必要な家具が揃っているか確認しておくことが大切です。
使わない家具があっても撤去できない
短期賃貸で家具付き物件を借りるときに注意したい点は、不要な家具があっても撤去できないことです。生活に必要のない家具が部屋のスペースを占めていると邪魔だと感じるでしょう。しかし、設備として家具が備え付けられているので勝手に撤去や処分してはいけません。管理会社やオーナーに預けられないケースがほとんどなので、不要でも部屋に置いておかないといけないと覚えておきましょう。
入居期間によっては購入したほうが安い可能性がある
短期賃貸で家具付き物件を借りるときに注意したい点は、家具を購入したほうが安い可能性があることです。家具付き物件は普通般賃貸よりも家賃が割高に設定されています。1~3ヵ月などの短期間であればお得に住めますが、期間によっては普通賃貸を借りて家具を購入したほうが安くなるかもしれません。住みたいエリアの一般賃貸と家具付き物件の相場を調べて、初期費用と家賃合計の総額をトータルして比較するのがおすすめです。
また、家具付き物件だけにこだわらず、家具のレンタルやサブスクも検討するのがおすすめです。月額数千円からレンタルできる上、デザインや大きさにこだわって探すことができます。
家具家電のレンタル・サブスクで人気のサイトです。参考にしてください。
故障したときの負担を確認しておく
短期賃貸で家具付き物件を借りるなら、故障したときの負担を確認しておきましょう。家具が壊れてしまったとき、入居者か貸主のどちらかが負担して修理や新調する必要があります。一般的に「設備」として家具が付いている物件であれば、経年変化や自然損耗が原因の修繕は貸主負担、入居者の故意過失があって修繕が必要な場合は借主負担です。物件によって契約内容は異なるので、契約書類を確認してください。賃貸契約では善管注意義務といって、借主は賃借物を善良な管理者としての注意を払って使用する義務を負う旨が定められています。つまり、借りているものを大切に扱わないといけないということです。故障や破損でトラブルにならないように注意しましょう。
短期賃貸で「家具付き物件」に住む費用は?半年で約100万円
短期賃貸で家具付き物件を借りる場合、トータルの費用はいくらくらいかかるのでしょうか?物件別・期間別で比較しているので参考にしてください。
【物件別】6ヵ月分の総費用比較
普通賃貸・家具付きとマンスリーマンションの初期費用と6ヵ月分の総額を比較します。
家具付き普通賃貸の場合 | マンスリーマンションの場合 | ||
敷金 | 1ヵ月 | 清掃費 | 18,000円~ |
礼金 | 1ヵ月 | マンスリー基本パック | 15,000円~ |
仲介手数料 | 1ヵ月+税 | 敷金・礼金・仲介手数料 | 不要 |
保証会社初回保証料 | 0.5ヵ月~ | 安心補償サービス料 | 400円~/日 |
火災保険料 | 2万円~ | トータルサポート費 | 150円~/日 |
鍵交換費用 | 2万円~ | 火災保険料 | 賃料に含む※ |
6ヵ月分の総賃料 | 6ヵ月 | 6ヵ月分の総賃料 | 6ヵ月 |
初期費用+半年分合計 | 賃料11ヵ月分~ | 初期費用+半年分合計 | 7~8ヵ月分 |
マンスリーマンションに半年間住む場合の総額は家賃7~8ヵ月分を想定しておきましょう。普通賃貸に半年間住む場合は、家賃の11ヵ月分程度が目安です。
※管理会社でマンション一括の保険に加入していることが多いため、入居者が火災保険の契約をする必要はありません。別途日額で設定されている場合もありますので物件ごとに確認してください。
【期間別】総額比較
実際の家賃相場は一般賃貸よりも家具付き物件やマンスリーマンションのほうが割高のため、長期的に住む場合で比較してみましょう。ここでは一般賃貸の家賃7万円、家具付き一般賃貸9万円、家具家電付きマンスリーマンションの家賃11万円と仮定して居住期間別に比較します。
居住期間 | 一般賃貸・家具購入の総額 (賃料7万円) | 一般賃貸・家具付きの総額 (賃料9万円) | マンスリーマンションの総額 (賃料11万円) |
6ヵ月 | 94万円※ | 108万円 | 88万円 |
9ヵ月 | 115万円 | 135万円 | 121万円 |
1年 | 136万円 | 162万円 | 154万円 |
1年6ヵ月 | 178万円 | 216万円 | 220万円 |
2年 | 220万円 | 270万円 | 286万円 |
※普通賃貸の初期費用と賃料6ヵ月分で総額84万円、家具購入価格を10万円と仮定
マンスリーマンションには家具だけでなく家電も付いているため、一般の家具付き物件よりも家賃や総額が高めになっていますが、その分手軽に短期賃貸できます。「一般賃貸・家具購入」と「一般賃貸・家具付き」に2万円の家賃差がある場合、6ヵ月時点で既に家具を購入した一般賃貸のほうが高額になっています。敷金礼金や契約期間などによっても価格差はが変わるため、しっかりと下調べしてから判断するのがおすすめです。
短期賃貸で「家具付き物件」のまとめ
この記事では短期賃貸で「家具付き物件」を借りるメリットやデメリット、価格の比較を紹介しました。家具付き物件は手間や初期費用が抑えられるため、短期賃貸におすすめです。ただし、入居期間によっては割高になってしまう可能性があるので、家具のレンタルや購入も含めて検討してみましょう。家賃だけで判断せず、トータルコストと手間などを考慮して最適な短期賃貸を見つけてください。